文楽錦秋公演『鬼一法眼三略巻』

こんばんは。

前回は10月31日の感想を書いた。

床本集を見ないで感じたことを。

説明不足だったが、私は今回の錦秋公演が初めて。

6日に『鬼一法眼三略巻』2回目行ってきた。

前回書けなかった事と合わせて書いていく。



鞍馬山の段

津國さんも好きやけど(近頃河原の達引、以来)、やっぱり睦大夫の声が好き!(一谷嫩軍記、以来)

もう今後の文楽は睦大夫に期待している。

私はね。

津國さんは大天狗の貫禄が出ていたと思う。

せいきさん(変換できず)の三味線もよかった。

文楽って始まってすぐ三味線を聴くと、あ〜劇場へ来てよかったなといつも思う。



‡月も鞍馬の山道を、

「月も暗い」とかかってるよね。

牛若丸(義経)13歳かしら。

あれ、控えてないけど、

‡悔み(くやみ?)嘆かせ給ひける、

お人形泣いてたよね。健気やなと思った。

‡四州、ってちょっと考えたけど四国のことやな。



大天狗登場から、分かりにくくて、初対面っぽいけど、

‡我が兵術を会得せり、

があるから、今まで修行した結果かなと思っている。

名乗っているのは、観客に向かって自己紹介してるんかなと(笑)。

‡失せにけり、

って失せないのがお芝居よね。ちょっと笑ってしまった。

文楽は特に語り物やから、言葉と動きが別なのもまた楽しい。



場面転換後、幕が上手から開く。改めて人の力に感動。大道具さんよね。

播州書写山の段

口上の方、1回目は滑らかやったけど、2回目は危うかったぞ(笑)。たぶん。

私は言えない(笑)。

ばんしゅうしょしゃじゃん…(笑)。

稚児たちはお華の稽古中?

‡笑ひ誹る(そしる)、

したらあかんよね〜。

お坊ちゃん、岩千代丸登場。

‡父が譲りの憎て風、て分かりやすい(笑)。

市原団平の悪声、相子さんよかった。

三味線、喜一朗さんもよかった。

性慶がロン毛でまた笑ってしまった!

前にも書いたけど、そこだけ『ハリーポッター』の世界(笑)。

岩千代丸の声に腹が立ったらしい←控えてあるけど、覚えていない(笑)。

鬼若の‡「アイ」、という返事はかわいい。

6日は出の拍手がなかった…。

二等席やったから後ろからうまく拍手ができればよかったんやけど、恥ずかしい…。

団平のえらそうな詞には「けっ」という書き込み(笑)。

稚児たちと鬼若の袴?はお揃いでかわいらしい。

飲むのはお酒でいいんよね。

子どもやのに‡がぶがぶがぶ、って(笑)。

実語経でしどろもどろな鬼若がかわいい(相子さん)。

でも出来ないのも見せかけ?

まぁ物語上、後々の伏線やわな。

喧嘩っ早いのは生まれつきかな(という設定)。

若い年齢のせいもあるやろうけど。

‡こつつり、こつつり、

という表現はかわいい。

性慶‡真平御免、

こんなん文楽でしか聴かへんよ。だから文楽って面白い!



性慶の‡まづまづあれへお出であつて、庭木の花を眺め給へ。心の怒りを鎮むるが、即ち法の入学ぞ、

これが身にしみた〜。

短気がなかなか治らなくて、最近は「待てば海路の日和あり」を唱えていたが、性慶のこの詞も唱えようと思った。



鬼一法眼のダンブルドア校長先生、ありがたいお言葉ありがとうございます!

(笑)。



富助さん登場!!

乳母飛鳥登場!!勘壽さ〜ん!!

今度こそ拍手をしよう。

初めての日は本当に出の瞬間から涙ぐんでいた…。

はぁ、切ない…。

いい場面を観ることができて本当に嬉しい。

丁寧な飛鳥の詞に泣けるし、鬼若が嬉しそうに出てくるのも泣ける…。

始まってすぐ千歳さんに感動!!

お京の涙にまた泣ける…。

千歳さん!

鬼若の‡どうやら俺も泣きたいやうで、

と泣き続ける…。

床が代わってすぐなのに、涙が止まらないほど入り込めるなんて…。

‡憎いお人と思ふたが、今逢ふて顔見れば、いとしうござる、

鬼若ってええ子やな。

母の命日に対面でも涙。

鬼若13歳、姉お京は24歳で合ってるんかな。

鬼次郎だけ「おにじろう」と思っていた。←バカ。

きいち、きさんだ、ときたら「きじろう」やわな〜(笑)。

「おにわかまる」につられたんやと思うけど。

鬼次郎から涙が落ち着く。

乳母が疑り深いのにも笑ってしまった。

‡ほう法華経、は文楽によく出てきて面白い!

不器用なふりを思い付くとは、鬼若賢いよね。

千歳さんと富助さんに感動中!!

観音さんと言えば補陀落山

最近覚えたとこ。

‡発明、という言葉も文楽で知る。

‡三条小鍛治、登場〜!(三味線、富助さんに感動!一谷嫩軍記から)

‡嘆きの中の悦び、…(泣)。

‡母御の命日が取りも直さず誕生日、…(泣)。

‡母上の追善供養、ほんまに鬼若はええ子や〜(泣)。

鬼次郎の窘め方は賢い。

でも諦めきれない鬼若に泣ける…。

鬼若の怒り、分からんでもないけどな。

乳母の‡『おう』と言ふて給はれ、が好き。

‡捻り餅、て(笑)。やけど、泣けるよ…。

鬼若も賢く言い返すけど、せっかんを止めないほど大事なことやと伝わったよう。

笑いつつ泣けるという…。

まさに‡理屈に詰められ身を抓められ、

↑さすが!!

‡余の返答は泣き寝入り、

「返答はない」にかかってるよね。

寝ちゃう鬼若、子どもらしくて本当にかわいい。

安宅の関の話と乳母の話はほんまかな。

うまくお芝居に取り入れただけかな。

いつかお能で観てみたい。



‡ひとり目を覚ますまで、

そうそうって納得。

目を覚まして、一瞬で状況を把握する鬼若(笑)。

‡ほでてんがう、って何?

なんとなーく分かるけど。

暴れるから…。

(お芝居やけど…。)

‡腕白様、も文楽ならでは。

ちょっとした言葉の違いで、性慶の時は怒りを治めたのに、今回は怒りが治まらないという…。

相手にもよるんやろうけど。

ってお芝居なんやけど…。

飛鳥は斬られると思っていた。

なんてことをする奴!と思っていたらそうじゃなかった。

書いてないし(←いつもの早とちり)。

なんてひどいことをするんだ!は、あたしの脳みその方(笑)。



‡乳母これなう、心地は如何、

ここを最近よく思い出していた…(泣)。

千歳さんで。



そのあとまた鬼次郎が賢い。

‡助けてこます、(笑)。

岩千代丸に同情しちゃう。

本当に筆で顔に書いていると思った。

あとで教えていただいたら、お面だったという。

1回目はかなり下手寄りやから見えそうやったけど、気付かなかった。

本当に書かれたって思う方が面白いよね。

知らない人には今バラしちゃってごめんなさい。



‡沢山さうに、…(泣)

以前も「沢山そうに」で泣いたんやけど、何やったんやろう。

気になるわ。



‡ナウも一度『和子か』と言うてたも。

言わないのが「死ぬ」ということよね、更科六兵衛さん。

…(笑)。

映画『ステキな金縛り』より。



‡今から誰に抓められう。甘える相手がないわいの、泣けて仕方がない!

千歳さん!

そのあとの‡足摺り、富助さん!



泣き止んで‡法師の姿、になる鬼若改め、武蔵坊弁慶は本当に賢い。

(っていう設定。)

‡乳母がつきたる桑の杖、(泣)。



最後までええ話やった。



ここまででかなりの時間を消費…。ふぅ。

続きは清十郎さんのことを書きたいと思う。

ほなまた〜。



旧暦神無月十四日、ツバキハジメテヒラク。空氷