お三輪ちゃん

こんばんは。
吉田簑助さん文化功労者顕彰記念、国立文楽劇場4月公演『妹背山婦女庭訓』
四段目の主人公お三輪ちゃん。人形遣い桐竹勘十郎さん。

ツイッターでもつぶやいたが、お三輪ちゃんが登場時手に持っていたのはほおずきだった。
内山先生の本で分かった。すっきりした〜。

お三輪ちゃん最初はおっとりしていてかわいい。うっとり。

それなのに求馬さんを追いかけてしまってからは、紫色の疑着の相。
ここは浄瑠璃の言葉だけで想像をするのが楽しい。

でも内容は悲しい…。
お三輪ちゃん追いかけなかったらよかったのに…、と言ってもしょうがない。

妹背山のお芝居に、「疑着の相ある女の生血」が必要だから…。

一度このお芝居を知ってしまったら、二度目から観るのが辛い…。

どう受け取っていいのやら考え込んでしまう…。

蘇我入鹿討伐の場面まで観られたらまた違った感想になるのかな。

髪を振り乱すお三輪ちゃん。今にも清姫のガブちゃんに変身しそうな勢い。私がそう思っていたら、いとこも同じように思っていた(笑)。

お三輪ちゃんを弄ぶる官女たちは、立役の首らしい。
5列目では気にならなかったが、最前列で観ると、女装の感じがよく分かる。
こういっちゃあアレだが、ブサイクやからいじめるんか!と納得?いやいや、見た目じゃなくて、心が醜いからいじめるんやなと納得...

井戸替えの話は聞くところによると面白いらしい。
今回お芝居になかったので、浄瑠璃集は読まなかった。いつか読もうと思う。



私は一度でいいから順番通り、最後までの通し狂言で妹背山を体験したい。

6月の文楽若手会。幸助さんのブログで配役を知った。ありがとうございます。
お三輪ちゃんの話だけだと、悲しくて本当は観たくないんだが、本公演とは違う配役で観てみたいという興味は湧いた。
安くて国立文楽劇場というのも嬉しい。


旧暦如月廿八日、鴻雁北。空氷