えべっさんと三十三間堂
こんにちは。
今日は京都七条、京都国立博物館へ『長谷川等伯展』を観に出かけた。
狩野永徳さん、河鍋暁斎さん、ハプスブルク展に続いての等伯さん。
最初に知った時は興味が沸かなかったが、歴史ヒストリアを見て、JRのチラシを見てからは行きたくなった。
行ってきて本当によかった。大きい作品や、古さは実物を観て実感する。
等伯さんの作品解説は改めてしない。どれも素晴らしいから。
私が気に入ったのは、
「恵比須大黒・花鳥図」
お人形が気になり出した頃、「夷かき」を知り、『人形は生きている』で読み、七福神としてのえべっさんがずっと気になっていた。
今回たまたま出会えて嬉しかった。記念にポストカードを買った。
展示室では気付かなかったが、恵比須さんが大黒さんの髭をつかんでいる(笑)。和んだ。
そのあと、初めての三十三間堂へ。ハプスブルク展の日は16時に閉まっていて入れなかった。
この日の想いがあるから、今日は嬉しかった。長谷川等伯展も30分待ちで入られたし。
予定より出かけるのが遅くなったが、結果オーライ☆
七条駅を出てすぐのところに案内のお兄さんが立っていた。ご苦労さまです。ここで結果オーライ☆と声に出た。
私は前売り券を買い忘れ損したが、着物で出かけた妹は着物割引で300円も得していた。いいな〜。
今日改めて過ぎた時間は戻せない。何事も結果オーライ☆と思えたら、どんなにか幸せだろう。これに努めよう。
待ち時間が短いこともあり、京都国立博物館に入ってすぐ昼食にした。
小さい腰掛けに座り、妹とパンを食べた。この季節、日差しを浴びながら食事をするのは、本当に楽しい。新緑の紅葉と銀杏、常緑の松を眺めていた。
※ちなみに私はバーベキュー反対。断然弁当派。
昼食後散策した。八重桜やツツジ、山吹が咲いていた。たんぽぽやすずめのえんどう、きゅうりぐさもたくさん。
さて三十三間堂。文楽『三十三間堂棟由来』は自分で読んだ方が泣ける。私の場合。
お芝居になると間ができる。その間が絶妙じゃないと、泣き続けることはできない。
『三十三間堂棟由来』も『妹背山婦女庭訓』山の段も期待し過ぎたかもしれないが、『義経千本桜』すしやの段ほど泣けない。私の場合。
自分の基準は大事にしたい。
横路に反れすぎ...
文楽で知ってから三十三間堂に興味が沸いたのは事実。
でも中へ入ってお参りしてよかった。千一体もの観音様に手を合わす機会はそうそうない。
でも勉強してから行った方がよかったんかな、とも思う。
展示室で吉田簑助さんのお柳さんの写真が飾ってあり嬉しかった。
壷阪寺にも、吉田玉男さん、吉田文雀さんの写真が飾られてあった。
ふふ〜ん(つよっさん笑い)文楽ゆかりの地を少しずつ制覇している感が嬉しい。
このおかげで、日記のタイトル決定。
今日は行きの京阪電車から、珍しく頭痛に襲われていた。触ったら痛いって、どういうこと?でも触らない限り忘れていた(苦笑)。
そしたらなんと!三十三間堂に「頭痛封じ守り」が。これは『三十三間堂棟由来』を読んで知っていたけれど。
まさか、たまたま頭痛の日に頭痛封じ守りに出会うとは思ってもいなくて、感謝した。
そのあと境内を散策して、たくさんの花を楽しんだ。
一日も終わりか〜、とほっとした途端、声がかれていた(苦笑)。風邪ひきだぁ〜。
でも帰りには本屋に寄り
*文楽の研究
*続 文楽の研究
を購入し読みながら帰った。
財布の中身は寂しいが...充実した一日だった。
旧暦弥生十九日、牡丹華。空氷