新版歌祭文

こんばんは。新版歌祭文の床本集が届いたのでさっそく読書。

…でも睡眠不足で脱落...



国立劇場文楽5月公演が始まってから気になっていたことがある。

お染ちゃんが久松ぁんの元へ会いに行き、父久作が「お夏清十郎」の話ぢやわいの、とうまく諭すいい場面。

昨年博多座に続き、この場面の舞台上には清十郎さん。
博多座では笑いが起きた。

分かるけど、私はいい場面なのになぁ(ちぇっ)って感じだった。

この時も床本集を読んで行って、私は分かっていたというのもある。

笑った方は初めての方かしら。
それとも通の方でも思わず笑ってしまいたくなるんかいな。

まっ、大阪人の感覚で私が清十郎さんだったら、気付いてもらえる方が嬉しい(笑)。さて東京人の反応はいかに。

今回も清十郎さんご自身はどう思っていらっしゃるんでしょうね。



私の願望は(ちょっといじわるな・笑)清十郎さんが清十郎(五十年忌歌念仏)を遣っているところを観たい。

これこそ清十郎さんにしたら、気にすることでもないようなことやと思うけど。
ずっと思っていたので書いてみた。



博多座での嶋大夫さんの「あ〜〜っつ(熱い)」が忘れられない(笑)。
久作が頭に灸をされた場面。

ここだけは清十郎さんのお染ちゃんの気持ちにならなくて、久作の気持ちになっていた。

今回は竹本綱大夫さんが「あっつ」と叫んでいるんですね。あ〜聴きたい。

綱さんは網島で舅の低い声を聴いてからぞっこん。

そういう意味でも、今回の新版歌祭文はいっぱい気になるところがある。

これから少しずつ読んでいこうと思う。


旧暦弥生廿九日、蚯蚓出。空氷