ごぜさん

こんばんは。附箋が手元にあると、思いのほか読書が進む。
でもかといって、たくさん記憶に残っているわけではないけれど...



加藤秀俊先生著
*メディアの発生
第八章ほかひびとを読書。
有馬稲子さんの舞台『はなれごぜおりん』からこの章は始まる。
先月の「私の履歴書」が有馬さんだった。
この時に初めて舞台を知った。
下重暁子さん著
*孤独の作法
で、小林ハルさんのことを知った。
少しだけれども、自分の中に知識があったので、この章は入りやすかった。
ごぜさんは、聖なる役割と知る。
険しい山道を通って旅に出るのも、楽しみに待っている方たちのためと知り感動した。
なぜか、目の見えない人の話は涙が流れる。
決して目が見えなくてかわいそうと、見下しているわけではない。
ただ流れる。
いろいろなご苦労に触れることは差別なのだろうか。
触れないことの方が差別(見下す)している気がする。
事実はそのまま受け止め、その上で対等なお付き合いができればいいと思う。



文楽『生写朝顔話』で悲しみで泣きすぎて目が見えなくなった深雪ちゃん。
村の子どもたちがからかう場面がある。深雪ちゃんが諭す場面に泣いた。
しかしこの頃も差別があったことを初めて知り悲しくなった。
物語とはいえ、子どもたちの親がちゃんと教育していたら、深雪ちゃんは心を痛めることはなかっただろうに…。



ごぜさんから同じ「ほかひびと」として獅子舞いを知った。
子どものころ獅子舞いを見たことがある。
ふとまた門付けにこないかなぁと思った。



このあと津軽三味線や演歌へのつながりを知った。


旧暦卯月十六日、紅花栄。空氷