いろいろな出会い

こんばんは。
今朝の日経より。
鶴澤清治さん復曲、近松門左衛門作『津国女夫池』のあらすじを知る。

読みた〜い、と悶々としていたが、帰って持っている浄瑠璃集を調べると、

*新 日本古典文学体系 近松浄瑠璃集 下(岩波書店)

に収録されていた。現代語訳がないので、根気よく読むしかない…。

さっ、これは後回し(笑)。



日経には、『のろま狂言』というのも載っていた。人形と人形遣いの絵があった。

iGoogleで検索したが、いまいちよく分からなかった。まぁ仕方がない。



昼休み、いいともを見ていたら、新ドラマが7月6日に始まるという。

ふ〜ん、と思いながら手帳を開いたら、文楽地方公演のチケット発売日だった。

たまたまだったのに、思い出させてくれてありがとう。

そう思っていたら、3時休憩に清十郎さんのブログを見たら、地方公演が取り上げられていた。

これは本当に驚いた!

さらに『曽根崎心中』は2月東京公演と同じ配役と思い込んでいたので、裏返しの配役と知り、あたしの目の節穴ぶりにまた驚いた(苦笑)。

でも嶋大夫の語りが聴けるのがすごく嬉しい。2月我慢した甲斐があった。待っていて本当によかった。

私は桐竹勘十郎さんが好きなので、勘十郎さんの女方、お初が楽しみである。勘十郎さんイラストのお初のてぬぐいも持っているし。

※あたしは女方のお人形が好きなので、好きな人形遣いさんだと嬉しくなる。

もちろん吉田簑助さんの初役、徳兵衛も楽しみ。初役の機会に巡り合うこともなかなかないだろうなぁと感動した。

応援している、豊松清十郎さんは
*釣女
の太郎冠者を遣われる。

唯一平日の休みに、国立文楽劇場の図書室に『釣女』の浄瑠璃を読みに行こうと思っていたら、急きょ出勤になった。あ〜あ、残念。

要望書に書いてきたが、夏休み文楽特別公演中の土日に図書室が開いていたら助かる。

清十郎さんも初役だそうで、楽しみ。

私は『釣女』自体が初めてで、わくわくしている。初めての会館だし。

文楽のファンになってから、本当に初めてのことが続く。楽しみが尽きない。



今日はさらに、帰りの電車の中で床本集を読んだ。

国立文楽劇場、夏休み文楽特別公演、第2部
*夏祭浪花鑑
内本町道具屋の段

やっと理解出来た。長かった〜。

磯之丞とお中の仲に驚いたり、田舎侍が団七の舅義平次だったり、伝八が明らかに怪しかったり、か弱い磯之丞に涙したり、お中のかわいい詞があったり、袈裟斬りにすっきりしたり、磯之丞とお中の二人は心中するんかいなとドキドキしたり。

それを人形遣いさんの配役を当てて想像してみたり。でも夏休みはたしか黒衣よねぇ。

あたしはやっぱり出遣いの方が好きかなぁ。

でも文楽人形を観るという意味ではどっちでも構わない。希望はないというか、なんというか。説明が難しいのよ。

確かに出遣いだと清十郎さんを観ていることもある。
でも物語に夢中になるとやっぱりお人形を観ているはず。

また夏休み文楽特別公演で実験してみよう。黒衣の場合、自分はどう感じているのか。



最後に余談。
松竹座の歌舞伎に市川染五郎さんが出演されるらしい(読売新聞夕刊より)。

『双蝶々曲輪日記』の濡髪長五郎を演じられるそう。

文楽では昨年の内子座で初めて観た。清十郎さんは南方十次兵衛の女房おはやさん。

歌舞伎の女方は苦手だが、以前から好きだった染五郎さんが、かっこいい役なら観てみたいと思った。内子座では玉女さんだった。

南座で一度だけ歌舞伎は観たことがある。たしかちょうど10年前だったように思う。
でも一番安い席が高く感じたので、行かないだろうなぁ。ただでさえ後ろの席だろうし。



今日はいろいろと思い付く日だった。


旧暦皐月十四日、乃東枯。空氷