一谷ふたば軍記

こんにちは。

朝起きて皮膚科に行く時間が迫っているのに、浄瑠璃集を開いてみた。

やっぱり気になる〜。こういうところがダメ人間なんだと思う…。
本能のままにしか行動できないという…。(只今矯正を目指してはいるが。)

浄瑠璃集の最後に、文楽人形の首(かしら)が収録されていた。

首がどれもえらい古いように感じた…。

お手入れが今ほど行き届いてなかったんかな…。一概には言えんけど。

でも私が観ているお人形たちは、本当にきれい。

公演のチラシを眺めているだけで癒される。

写真の表面からマイナスイオンが発生しているんじゃないかと思うぐらい。



昨日浄瑠璃集を開いたまま寝て、今日よく読むと、初演当時の浄瑠璃ではなくて、浄瑠璃集発行当時の床本集からの引用らしい。

まだ読み込めていないので、間違っているかもしれないが。



そういう意味では残念だった。

初演当時を知りたいと思っているから。例え読めなくても!



でも公演床本集も、実際には聴いているわけやし。

それでも初演当時の『菅原伝授手習鑑』が収録された浄瑠璃集を探そうという気持ちが、むくむくと沸き上がってきた。

食費(食いしん坊)と浄瑠璃集だけはお金がかかる。

なので女性らしさを置き去りにしている生活…。

両立は不可能だ。あたしの場合。小綺麗にまぁうまくやれている方やと思っている。



今日は皮膚科の待ち時間のパン屋で、
国立文楽劇場、錦秋公演
*一谷ふたば軍記

の検索をした。『ひらかな盛衰記』のように、浄瑠璃がネット上にあるのか知りたかった。

浄瑠璃はなかったが、分かりやすい解説がみつかった。ありがとうございます。

今日やっと一谷は源平合戦の一ノ谷の戦いと分かった。

昨年の『義経千本桜』の時に、歴史の本や『平家物語』の解説などを読んだ。

この時の勉強があるから、今日はすんなりと受け入れることができた。

しかも並木宗輔先生の最期の作品だったとは…。

公演チラシは、一番いいところを伏せているが、ネットの解説では詳しく書いていたので、読みながら涙ぐんでいた。



やっぱり並木先生は凄い!



ツイッターのアカウント、尊敬を込めて並木にしてよかった。ますます嬉しくなった瞬間だった。

しかも並木千柳だと並木千枝の「千」まで一緒だと、しばらくしてから気が付いた。

これは予想外。本当に。

ついでなので、「千枝」は信太森葛葉稲荷神社の楠からいただいた。

父の生家の近くで、私はお宮参りをさせていただいた。

それなのに、昨年『芦屋道満大内鑑』に出会うまでお参りに行ってなかった。

ご縁を感じ、自分で名前を付けられる時には使おうと思っていた。

ありがとうございます。



*一谷ふたば軍記

浄瑠璃を読むのも楽しみだが、桐竹勘十郎さんの熊谷直実が楽しみ。

文楽によく出てくる、自分の子どもを身代わりにするという…(泣)。

こういう時代があったと受け入れるしかない。



平家物語』も読んでみたい。買っておいてよかった。

そういえば、サライの朗読CDの松平定知さんが、熊谷直実の場面に一番惹かれると話されていたような。違ったかな。



期待に膨らむ『一谷ふたば軍記』。
あたしの好きな時代物。

11月の文楽がますます楽しみである。


旧暦水無月二十日、ツチウルオウテムシアツシ。空氷