国立文楽劇場図書室

こんばんは。

今日は初めて、国立文楽劇場図書室へ出かけた。

昨晩(いつものことだが)出かける用意を何もせず、つけっぱなしで寝たテレビから、日航機墜落事故の番組が流れ見ていた。

寝るのが遅くなり、出かけるのが遅くなるという悪循環…トホホ。

予定は10時着…のはずが、難波駅に11時半。

帰ってからたまたま手に取った、江原さんの本に「約束の時間を守る、自分の言葉を裏切ることになる」とあり、『言霊』を信仰しているのにダメだなぁと気付かされた。

約束は午後からだったからよかったけど、自分一人でも決めた時間は守ろう!と新たに決意した。

中途半端な時間になったので、駅ナカの本屋、ジュンク堂と寄り、
*新聞で学力を伸ばす(齋藤孝先生)
御巣鷹山と生きる(美谷島邦子さん)
*風にそよぐ墓標(門田隆将さん)
剣岳〈点の記〉(新田次郎さん)
購入。

初めて黒門市場へ。おうどん屋を通り過ぎて後悔し、結局前から気になっていたUCCで昼食。

でも卵サンドとアメリカンコーヒーがおいしかった。

齋藤孝先生の本を少し読書し、1時過ぎ国立文楽劇場へ。

1階のお手洗いを借り、警備員の方に図書室への行き方を伺う。ありがとうございました。

名前を書いて、エレベーターで3階へ。
廊下が続く。
目の前の扉を開けてよいのか躊躇する。

中には読んでいる方がいた。

緊張したけど、『桂川連理柵』公演床本集、プログラム、資料集をお借りする。

桂川連理柵

石部宿屋の段
六角堂の段
帯屋の段
道行朧の桂川

長吉の兄五六は出てこなかった。
信濃屋の段もなかった。

資料集によると、
*1806年御霊宮境内芝居、では信濃屋の段はあるが

*1813年座摩社内、では帯屋の段だけになっていた。

*1814年いなり境内、では道行おぼろ桂川ができていた。

結論は「帯屋の段」が優れているということ。

改作はかなり以前に行われていた。

それは当時の観客に合わせたことだと思う。

改作が行われたにもかかわらず、初演の浄瑠璃を読めることがありがたい。

私は本当に楽しく読んだ。

改作があってこそ、現在まで上演されてきたんだろうと思うことにしよう。

内子座文楽まで、ちょうどあと一週間。

浄瑠璃の作品の楽しみは諦めて、文楽の舞台をめいいっぱい楽しんでこよう。

『ひばり山姫捨松』もあるし。嶋大夫の語りだし。



そのあと『一谷嫩軍記』の公演床本集はコピーしていただいて、プログラム、資料集をお借りした。

結局まだ床本集を読んでいないので、全然理解できていない。

これから錦秋公演に向けて楽しみである。

資料集のなかで、解釈の違いについて面白い文章があった。内容が分からないなりにも面白く感じた。

浄瑠璃集の手がかりもみつかり、有意義な時間を過ごすことができた。


旧暦文月四日、ヒグラシナク。空氷