みかんの国は…
こんばんは。
「みかんの国」は…「坂の上の雲」の国になっていた。
みかんの衝撃が少なく感じた。あたしの場合、意気込んで行ったからかもしれないが(笑)。
昨年もドラマ『坂の上の雲』の宣伝はしていたが、たしか放送前よね。
今年は放送後やからか、えらい盛り上がっていた。
改めて有名な町なんだなと思う。
今年もJR夜行バスは無事松山駅に着いた。ありがとうございます。
キヨスクは駅構内(ホーム)だけだと思って、訂正のツイートをしたが、改札前もキヨスクだった。
早朝に唯一開いている店なので本当に助かる。
瓶入りのポンジュースを飲んだ。贅沢をして何本か飲もうかと思ったが、ペットボトルがくせ者で、ゴミがたくさん出るんだ!と思ったら買えなかった。(瓶は家まで持ち帰り。)
武田邦彦先生のお話をテレビで聞いて、本を読んで、ペットボトルのリサイクルには反対!
リサイクルするから買い続ける、はやっぱりおかしいと思う。
今の考えでは、ペットボトルを水筒代わりにして家で沸かした麦茶を持ち歩くを実践中。
便利で嬉しい時もあるが(そもそも水筒として使えるし!)、使い捨てはなんかおかしい、という気持ちを持ち続けていたい。
道後温泉に移動すると、ゆっくり座ることもできないから、少しぼーっとして過ごす。
早朝の路面電車は空いている。しかもあたし以外は年上の女性ばかり。
着いてすぐは放生園の足湯へ。
今のスニーカーがハイカットなので、今年は足湯対策にサンダル。でも夜行バスは寒いやろうし、内子座や町屋の座敷に裸足では気が引けるので靴下を持参。
何回も靴下を履いたり脱いだり。
でも助かった。そういえば、今年の夏は素足で出かけていなかった。パンストが多かった。
なので靴下は持ってきて正解だった。素足でお店の中をゆっくりしていると寒く感じた。
放生園の足湯は熱い!昨年も経験済み。でもむくんだ足には気持ちがいい。無料でありがとうございます。
道後温泉は行きたい気持ちはあるんだけど、一人で行って、着替えたりするのがすごくめんどくさく感じる。
まぁ来年は誰かと行きたいような…。日に日に、一人が寂しく感じる時が増えた。
でも誰かに合わせていたら好きなことができない!とも思っている。
一人旅も、誰かとの旅も、どちらもそれぞれに良し悪しと思っている。
お値段はかなり勇気がいる額。松山限定ということで、一年後の今日、まだあったら買おうと決めて出た。
買った理由は他にもあって、財布にお金が入っていたから(笑)。←いや、自分で入れたんやけど。予定外で財布に残っていた。
念のため…という考えは危険だと今回知った。
あたしは宵越しの金は持たないタイプ…。
財布にお金が入っていなかったら、考え方が違っていたかもしれない。
…いや、カードを使っていたかな(苦笑)。この物欲と戦わねば!
昨年入ってめっちゃ落ち着いた、道後の町屋さん。
今日は一番乗りだったのか、座敷で一人静かな時間を過ごした。
ここで贅沢をし、愛媛のみかんジュースと、大好きなウインナーコーヒー(ホット)を飲んだ。
モーニングは150円という安さ!大阪人今年もびっくり!
なかなか混んでこなかったので、ゆっくりさせていただいた。
『ひばり山姫捨松』は本当に二回目だった。一回目にはなかった感動があった。読んで泣けた…。
桐の谷が姫に打掛を渡す場面が特にいい。何度も浄瑠璃を読み理解すると、舞台に期待が膨らむ。
『桂川連理柵』は長右衛門の独白に感動した。
お土産にラスクを購入。楽しみ。
そして千鳥ハンターと化す(笑)。←いや本気!
千鳥の
*ランチョンマット
*ハガキ
*手ぬぐいタオル2色(今治産)さっそく使う。かわいい。
*トートバッグもさっそく使う。えへ。
思いっきりがよすぎて自己嫌悪…(面倒くさい性格)。観光案内所で風鈴の音を聞きながら休憩。こころも落ち着かせる。
昼食をとるには中途半端な時間で、松山駅のキヨスクでパンを買った。
昨年内子行きの車内でお弁当を食べている方がいたので、電車内で食べるつもりで。
内子行き(普通ね)が開演時間に早いか、ちょうどしかなくて、ちょうど間に合う電車に乗る。昨年と時刻表は変わっていなくて、内子座文楽に関しては覚えた。
電車内では床本集を読むつもりが、約一時間ほど気持ちよく寝ていた。内子に着く10分前からパンを食べた。
今年は内子座を目指してずんずん歩く。昨年は初めてで、めっちゃ不安だったので着物姿の方の後ろを必死でついて行った。
そして!内子座到着!すると嶋大夫さんのお姿が!
ご贔屓の方とお話をされていたと思うが、そのあともまだいらっしゃったので、少しお話をさせていただいた。嬉しかった。暑い中お元気そうでなにより。
お手洗いはたくさんあるので並ぶことなくすんなりと。(ちなみに博多座もめっちゃ多い。)
いよいよ最前列へ。嬉しい。昨年思い描いた夢が叶ったよ〜。
なので体勢が苦しいとか、足がしびれるとかは我慢ができる。←痩せていれば違うんかな、という自虐ネタ。
プログラムを読んでいたら、開演時間が近づいた。
咲甫大夫の作品解説。ちょっとたどたどしかったかな。でも短い時間で何を伝えるかは難しいと思う。
*ひばり山姫捨松
今回は本当に近かったから、お人形の表情が変わったように感じた!感動した!
そして嶋大夫の語りで泣けた。中将姫と桐の谷の会話の浄瑠璃がいい!
‡わざと口には岩根(言わね)御前、と掛かる浄瑠璃を発見。
20分休憩もプログラムを読んでいたらあっという間だった。
*桂川連理柵
桐竹勘十郎さんが…じゃなくて、長右衛門がずっと「しをしを」しているのを眺めていた。
その姿がかっこよかった。
長吉が「人の顔見て笑ふてばかり」に納得。
呂勢大夫のお絹の語りがかわいかった。
お絹‡胴欲ぢやわいなう(のう)。
やっと出会った。文楽のどこかで「なう」を聴いたんやけど思い出せず。
ツイッターの「なう」は大元をたどれば文楽だと思うと言いたかったが、例文に出会わないと言いにくかった。
これから「でゑす」と「なう」を文楽ツイートに使いたい。
‡行灯と安堵、も掛かる浄瑠璃を発見。楽しい。
長右衛門が布団で寝る場面を笑う人の気持ちが分からない。
ちょっと床本集を読んでくれば、このあとの展開と、お絹の貞女ぶりに泣けるはずなのに…。
やっと清十郎さんのお半登場。かわいい。人形の出は幼さを感じたのに、長右衛門を揺すり起こす時は女の色気を感じた。本当に。
長右衛門の‡去んでたも(いんでたも)、もどこの浄瑠璃か気になっていたが、桂川だった。あ〜すっきりした。
浄瑠璃はこうやって自然と身体に残っている。
長右衛門とお半が最期に顔を合わせる場面がチラシの写真やったのねと分かる。
写真と舞台ではお人形の角度の違いが楽しめて嬉しい。
お半が下駄を置いていくのがなんともいじらしい。
勘十郎さん…じゃなくて、長右衛門がお半を追いかけて、また戻ってくる。こういう演技は手が込んでいるなぁと思う。
‡生れ変りのくだりは、聴いては泣けなかった。
お手洗いを借りてから出る。
内子駅で約一時間ほど待ち合わせ(普通ね)。田舎の時間の流れは心地よい。
帰りの電車も気づけば寝ていた。乗り換えを乗り過ごしと焦る。よかった〜。
知らない土地で乗り過ごしたら、あたしには堪える。なかなか立ち直れないところだった。
お腹が空いて辛かった。夕食を目指して乗った夜の路面電車は人が多かった。
朝は閉まっていた、とんぼ玉のお店へ。中が見えにくいドアは勇気がいるが入ってよかった。
ここで明治の千鳥柄砥部焼きと出会った。古い物はすごく嬉しい。
あてにしていたうどん屋さんはもう閉まっていた…。
一六タルト、ロッカーは危険ということで夜に購入。
きょろきょろしていたら、うどん屋さん発見。しかもばら寿司もあった。両方食べたかったのよ。おいしかった。手頃だったし。
そのあと今年はポンジュースのソフトクリームを食べた。おいしい。
まだ時間があるのでコーヒーを飲みに。また大好きなウインナーコーヒー(ホット)があった。
夜行バスの時間までまだ余裕があるので、昨年千鳥柄コースターを買ったお店へ。
この時はおかしな気持ちで、千鳥柄は欲しいが、見つけたら絶対連れて帰りたくなるから、あってほしくないなと願ったり。
そしたら!ずーっと願っていた、千鳥柄のカバンと出会った。でもお土産を買いすぎていたので、少し迷った。が、買うことに。
千鳥柄に関しては直感があって、あってほしくないと思っていても、ありそうとちょっとでも思っているとみつかるし、なさそうと思えば本当にないし。
合計7つの新しい千鳥と一緒に帰った。うふ。2回「千鳥集めてるんです」と話してきた。
最後に放生園の足湯。ゆっくりしていて、たまたま駅へ移動したら、松山駅行きの最終(22時)路面電車に間に合った。危なかった〜。
でも夜行バスの時間にもちゃんと間に合い、大阪へ。
旧暦文月十二日、蒙霧升降。空氷