文楽『近頃河原の達引』
こんばんは。
いよいよ千穐楽が迫ってきて、はぁ〜切ない…。
もちろん錦秋公演は大満足しているし、「吉野の桜も咲くからは散る筈」と佐治の「不覚」という詞に、うんうん!と頷いていたんやけど…。
はぁ〜切ない…。何度もため息をついてしまう。
第2部、
*近頃河原の達引
文字久さんの声は網島から好きで、聴きやすいと思っている。
よしほさんの「さつてもしたり」は、仕事中によく思い出していた。無意識に(笑)。
にしても、伝兵衛ってかっこいい人柄やわぁ。賢いか。
立ち回りの時の、背中の切り傷の仕組みが3回目にして分かった。
堀川猿廻しの段は、作りが本当に丁寧だと感じるようになった。
与次郎母は竹本住大夫さんの声がずっと残っている。
「あつちに得心せぬ時は」と、ようでけてるなぁと思った。
与次郎と母にしてみたら、伝兵衛は殺人鬼のように思われているのがよく分かる。
笑えるんやけど、二人は真剣なので笑えない。
津駒大夫は
「おしゅんぢやないか」
「伝兵衛さん」
をよく思い出す。
「わしや表に居るわいな」はやっぱり笑ってしまう。楽しい。
「探り寄つたる伝兵衛が傍」の時の伝兵衛、桐竹勘十郎さんうまいなぁと思う。
与次郎は津駒大夫の声がずっと残っている。
今回手紙が3回も出てくるが、津駒大夫の「候(そろ)」が一番好き。
津駒大夫さんって不思議。かわいいと思ってしまう。
猿廻しの「さん な また あろかいな」はまだうろ覚えなので、千穐楽で覚えたい!
なんと!『近頃河原の達引』のCDをAmazonで検索したら、竹本駒之助さんが見つかった。
運命を感じたが、12月聴いてからと、大江能楽堂で売っていたらいいなぁと思って今はやめた。
いずれ買うと思う。でも「猿廻し」は入ってるんかな。
入ってなかったらちょっと迷うところ。
千穐楽は『近頃河原の達引』で終わる。
いろんな場面で、めいいっぱい拍手を送りたい。