お七と糸滝

こんばんは。

国立文楽劇場、平成22年錦秋文楽公演は21日まで上演中。

私が応援している、五世豊松清十郎さんは、
第1部、伊達娘恋緋鹿子ではお七を、

第2部、嬢景清八嶋日記で糸滝を遣われている。



お七は、浮世絵と旧暦の本で知り、丙午と実在の人物と分かり、浄瑠璃があると知った時は感動した。

三浦しをんさんと、燕三さんの講演会で、お人形の実演が、火の見櫓だった。

この時に前もって、印刷された浄瑠璃を読み、まず感動した。

お七を知っていたから、という想いもあるが、浄瑠璃を読んで想像することの楽しさを知った。

もちろん浄瑠璃が素晴らしいことは言うまでもない。



それでもお七に特に思い入れは持っていなかったが、昨年12月国立劇場で清十郎さんのお七が好評と知るたびに想いは募っていた。

国立文楽劇場の意見箱に書いた。

書いたから叶ったとはもちろん思っていないが、錦秋公演で配役が決まった時は本当に嬉しかった。

錦秋公演、千穐楽が本当に最後だ。

清十郎さんにめいいっぱい拍手を送りたいと思う。



糸滝も初めて観る役で、錦秋公演は本当に楽しい。

お七と糸滝、どちらかと言えば糸滝の方がかわいい。

私は簪が好きだったが、今回糸滝のリボン(とは言わないんだろうな)を初めて観た時からかわいい〜と思っていた。

清十郎さんのお人形を観てきたが、その中で糸滝が一番かわいいと思っている。

千穐楽、穴が開くほどみつめて、いつまでも焼き付けていたい。

もし私が、清十郎さんの写真集を編集するなら、糸滝を絶対に入れる!

お七はきれいなの。

14日下手よりで観ていたが、お七のうつむき具合が本当にきれいだった。

でも7日ど真ん中で観た時もすごくきれいだった。



はぁ〜、千穐楽は来てほしいけど、来てほしくもないなぁ。


旧暦神無月十一日、キンセンカサク。空氷