こんにちは。

mixiコミュニティにアップしたものです。



文楽見取り上演について

私は2007年4月に初めて観て、今年で6年目になります。

5年間何の疑問も持たずに通ってたんですが、今はその熱が冷めています。

今まで見取りでも楽しいと感じていたのは初めてだったからだと気付きました。

もちろん配役の違いを楽しむというのもありますが、
岩波セミナーブックス60
日本古典芸能と現代
文楽・歌舞伎』
内山美樹子 志野葉太郎共著

内山美樹子先生の文楽を読んで「筋」の魅力に気付かされました。



本を読む前、2月4日能楽『復曲経盛』に行ってきました。

復曲、現行見直しの良さに能楽が初めてでも納得しました。

以前から文楽の改作には馴染めませんでした。

見取りにも少し飽きていました。舞台にかからないところが聴きたいと思うようになりました。

仕方ないのは分かりますが、浄瑠璃集を読めば読むほど現行の舞台から心が離れていきました。

これは個人的な感想ですが、能楽で復曲をやっているんだから、文楽はなぜやらないのかと思ってしまいました。

もちろん難しいこともあると思います。



結局自分に今すぐ出来るのは文楽から離れることでした。

文楽に不満を言い続けるのは嫌でした。

クレームがありがたい、というのが当てはまるかは分かりませんが、言っても変わらないことは世の中にあります。

変えられるのは自分だけというのが養老孟司先生から学んだ信条です。



そう思っていた矢先、市長のトンチンカンな文楽ツイートがあり、不当なことを言われると文楽の味方にならざるをえませんでした。

自分では文楽から離れる決心をしたのに、離れられないという状況は辛いものがありました。

でも同時に仕事の悩みもあり、「4月文楽に癒されよう」と思いました。

おかげで救われました。

悩まずに離れる決心をしていたら戻ってなかったかもしれません。



初めての能楽の前に
齋藤孝先生著
『由緒正しい日本の教養』
を読み、
「教養から勇気をもらう」と学びました。

仕事が嫌になってもまた出勤しないといけません。

その原動力になるのが教養だと言われています。

最初に読んだ時はよく分かりませんでした。

しかし仕事がうまくいかなくなった時にやっと理解する事ができました。

本を読んで本当によかったと思った瞬間でした。

知らなければ鬱々と悩み続けていたかもしれません。



さらに、おおえまさのりさん著
『木偶の舞う夢』
と出逢い大江巳之助さんのお気持ちを知り、今まで以上に人形を楽しみたいという気持ちにもなりました。



そんなこんなで文楽とはつながっていますが、相変わらず見取り狂言が続き、気持ちは冷めています。

みなさんは聴き続けていて気持ちに変化はありませんか。

また見取り狂言ついてどう思われますか。

単純に賛成、反対では計れないことですが、ご意見お待ちしています。



旧暦弥生十八日、ツバメキタル。空氷