山下文男さん『哀史三陸大津波』
おはようございます。
先週『海が呑む』を再読した時に、山下文男さんの本を注文した。
読みたくなるタイミングって急に来るから面白い。
まだ読み始め。
でも山下文男さんの「繰り返してはいけない」「忘れてはいけない」が伝わってくる。
私は震災後に吉村昭さんの『三陸海岸大津波』を読んだ時は本当にそれっきりだった。
先週は忘れていたと書いたが、よくよく考えたら、読んだからには忘れてはいなかったと思う。
長い時間をかけて考えていたことになるかと思う。
昨年12月、新聞の広告で楠原佑介さん『この地名が危ない 大地震・大津波があなたの町を襲う』が目に留まったから。
でもなんとなくすぐ注文しなかった。
年末休みに入った30日、斗真くんの映画セクシーゾーン(『源氏物語』のことね)を観に行った時にやはり気になっていたので買った。
その時は読みにくいな、という印象だった。
気になった「浪速」と「難波」はパラパラと読んだ。
でもまだ身近ではなかった。
それから1月に『海が呑む』と『遺体』の出逢い。
山下文男さんはテレビで知った。
ご本人と思っていたら、齋藤孝先生の番組だった。
9月『100分 de 名著「学問のすすめ」』の4回目。
HDDに録画していた。
ノートに「津波三原則」は書いてあるけど山下文男さんのことは書いていなかった(NHKテキストもそう)。
でもたぶんこの番組で「津波てんでんこ」を知ったと思う。
そのあと茂木先生のツイートでも山下文男さんのことを目にした。
『海が呑む』の時にWikipediaでいろいろ調べて、山下文男さんのこともあったのに、すぐ本を買おうとならなかったのが今では不思議。
さっきの『この地名が危ない』も3月に入ってからスラスラと読めた。
地形や地名が以前より頭に入ると違ったのかも。
学生の頃の勉強不足がこういうところに悪影響。
でも今は興味があるから歴史・地理の勉強は楽しい。
今朝ふと思ったのは、テレビの映像は本当に怖いと感じたけどそれだけやと忘れるってこと。
私は本を読み、自分で考え、行動したことによって、地震に備える気持ちになった。
テレビを見るだけでもダメ。
本を読むだけでもダメ。
そのあと自分のこととして考えないと身に付かない!
その身に付いたことは忘れてはいけない。
旧暦弥生十七日、満月、ツバメキタル。空氷