『傾城阿波の鳴門』おつるのファン

こんばんは。13日初めて観た文楽『傾城阿波の鳴門』をよく思い出す。

巡礼おつるが、母とは知らずに会った、お弓に両親の話をしたあとの場面。

お弓のこころの声の間、聞こえていない演技をしていたおつる。

お弓に額を触られ、そのあと自分で前髪を触る仕草のおつる。

そのあとも膝を触るおつる。

どちらの仕草も本当にかわいかった。

紋臣くんうまい!と思った。

紋臣くんは昨年、夏休み公演の解説と実演で、子ども相手に厳しく鍔迫り合いを教えていた。

もし私だったら、初めてやるのだから、できなくてもいいよって教えると思うんだが、紋臣くんはきっちり教えていた。

この日以来チェックしている。

が、それほど大きな役にあたっていなかったと思う。

今回おつるの好演で、これからがますます楽しみになった。

お弓の桐竹勘十郎さんはさすがとしか言いようがない。

おつるの涙を拭いてあげる仕草と、おつるの髪をといてあげる仕草が本当に優しかった。

4月公演『妹背山婦女庭訓』の第2部、お三輪ちゃんに期待している。

紋臣くんは第1部、腰元桔梗。



吉田簑助さん文化功労者顕彰記念、国立文楽劇場4月公演、初日は4月3日。


旧暦如月朔日、菜虫化蝶。空氷