吉田玉松さん

こんばんは。
昼間に起きて読売新聞で訃報を知った。

でも私は知らない方だったので、インターネット(携帯)で調べた。

そしたらオビー賞をもらったことがある方だった。
このような素晴らしい方の訃報が形式だけとは残念な気がした。

でもインターネットで知ることができてよかった。

しかも清十郎さんの応援ブログを見にいったら、清十郎さんの叔父さんということを知った。

玉松さんのご冥福をお祈りいたします。



その中で「八十八&一二三の文楽れんらくちょう」を久しぶりにのぞいたら、内山美樹子先生のお話があった。
情報ありがとうございます。

私が初めて買った、岩波書店新日本古典文学大系 竹田出雲 並木宗輔 浄瑠璃集』の校注者。角田一郎さんと。

なぜか惹かれていた。女性だからというのもあるかもしれない。

最近出版されたという、
文楽二十世紀後半の輝き―劇評と文楽考』は買おうと思う。

インターネットの記事で読んだら、
「並木先生(←私がそう呼んでいる)に傾倒」「人形浄瑠璃を偏愛している」
と、私と同じ部分があり、ますます親しみを覚えた。

あと大事なことを忘れていた…。
「新作」を上演している時間はないと!
私も同意見。
敢えて書くが、赤川次郎さんや、『熱烈文楽』の作者の方が新作がないと文楽はダメになるように言っているのが私は受け入ることができなかった(どう書いていたかまでは覚えていないが、私はこのように感じた)。

私の場合はまだまだ観た作品が少ないからというのもあるが、文楽は同じ作品を何度観ても価値があると私は確信している。

それに受け継いできた文楽の作品に飽きることはないはずである。
素晴らしい作品ばかりなのに。

内山先生のお言葉は文楽ファンとして嬉しかった。

昨年夏休み公演『テンペスト』は1回しか観ていないがよかったと思っている。
文楽だったと思う。

なによりシェークスピアは古典だし。

浄瑠璃作者…。
夢見ることはあるが、浄瑠璃の校注を読むたびに、浄瑠璃作家の先生たちの知識の深さに驚かされるばかりである。

私は何十年かかるだろうと思い、いつも恐れおののいている。

内山先生をより知ることができたおかげで、この先50年を見据えて、人形浄瑠璃の勉強をする覚悟ができた。


旧暦如月五日、菜虫化蝶。空氷