『妹背山婦女庭訓』なんで芝六住家なのか

こんばんは。なんで芝六んち(笑)で、天智天皇を匿うことになったのか。

最初は違和感があった。
読んだのに、つながりに一切気付いていなかった。

そのあとからは、物語やし、とさらっと流していた。

それが今日の仕事中ひらめいた(笑)。
気付くのが遅いだけやと思うけど。

芝六は元は藤原鎌足の家来だったから。
勘気され猟師として暮らしていた。

息子の藤原淡海(不比等)も天皇から勅勘されていた。

二人とも一体何をして怒られたん?(笑)。めっちゃ気になる。

けれど物語やから、きっと逆算したからこうなったんやと思う。

とにかくようでけた浄瑠璃。本当に素晴らしいと思う。

だからこそ芝六のお人形には、千秋楽を迎えたら(気が早すぎるが)、芝六のお芝居お疲れさまでしたと伝えたい。

そうじゃないと悲しすぎる。

実際侍の時代には起こり得る話かもしれないが、現代を生きる私からしたら、素直に受け入れることは難しい。
義理を理解しつつ、物語と割り切って観たいと思う。

しかし命がけの義理があってこそ、義太夫節からは心の奥まで響くものがある。



吉田簑助さん文化功労者顕彰記念、国立文楽劇場4月公演は、3日(土)初日を迎える。


旧暦如月十日、雀始巣。空氷