目標達成と淡海の企み

こんばんは。
中西敬二郎先生著
『人形は生きている』(昭和55年)を、目標の16日までに読み終えることができた。
初めて目にしてから昨日まで、18日間。

今回の読書はかなり自信がついた。今後難しいな、と感じても今回の読書経験があるから乗り越えられる。

ちなみに昨日は、ふれあい文楽からちょうど一ケ月。
この一ケ月で成長できたと思う。

達成感があるので、今日は小休止。



思い込みの八重垣姫と清十郎さんとの出会いはまたいつか。

今日は好きな浄瑠璃ベスト3を考えてみた。
義経千本桜
芦屋道満大内鑑
*本朝廿四孝

他にも好きな作品はたくさんあるが、決めといた方がいざ!という時に行動しやすいと思っている。

郡上大和公演は諦めた...
その分の交通費で夏休み公演を思う存分楽しもうと思う。
内子座博多座には行く予定。

あと観たい作品は、
*摂州合邦辻
*平家女護島
*信州川中島合戦

どれかが大阪以外でかかって、清十郎さんがご出演されたら考えようと思う。

基本、東京へは行かないと決めた。その方が楽ちんだから。



今週も『妹背山婦女庭訓』を観る予定。
このはてなブログを、mixiの管理人コミュ『浄瑠璃を読むのが好き』にアップした。
そのままコピーを貼り付けて終わるはずだったが、やっと気付いたことがある。

淡海を恋愛感覚で観ると、頼りないやつやなぁと単純に思ってしまっていたが、蘇我入鹿討伐のため、と思うと感じ方ががらっと変わった。

蘇我入鹿討伐には「疑着の相の女の生血」が必要だから…。
この設定を思いついた半二先生はすごいのか...
あれ?お三輪ちゃんのことを思うと、どうしてもなぜこんな展開に…と思ってしまう…。
八重垣姫の産みの親、半二先生は尊敬している。

でも今はお三輪ちゃんのことは置いといて...
物語の軸が大化改新やから、蘇我入鹿を倒すためには先ほどの生血がいる(という設定)。
そのために、淡海(藤原不比等)はお三輪ちゃんと恋仲になり、橘姫とも恋仲になり、お三輪ちゃんに後を追わせた。
疑着(執着)の相になるように淡海が仕組んだ、ということにやっと気付いた。
どうしても必要な生血だから、お三輪ちゃんは死んでしまう…。
でも当時はどのような立場の人たちがこの話を受け入れたのだろうか。
女性も観たのだろうか…。

たしか内山美樹子先生が女性と子どもが犠牲になる時代だった、というように書かれていたと思う。

やっと物語の神髄に気付けたように思う。


旧暦弥生朔日、鴻雁北。空氷