『國文學』特集文楽 ―人形浄瑠璃への招待―

こんばんは。昨日国立文楽劇場売店で、國文學という雑誌の文楽特集を買った。平成20年10月臨時増刊号。
いいお値段がするので、迷ったが思い切って買うことにした。
帰りの電車で、吉田文雀さんの記事を読んだ。
最近一昔前(?)の技芸員さんのことをいろいろ調べだあとだったので、楽しく読むことができた。

他にもお名前を知っている方の記事がたくさんあり楽しめる。
感想はまた後ほど。

昨日は野澤喜一朗さんの三味線解説をお受けした。楽しい方だった。
中西敬二郎先生の本で読んだ、猫の皮にはお乳があるからいい、というのを三味線弾きさんから初めて伺うことができた。
余韻が長いらしい。実演ではよく分かった。

実際舞台では自然と流れに乗っているので、細かいことは分からずとも、感動したり、楽しんだりしている。

細棹三味線の演奏もしてくださったが、私にはもう義太夫節の太棹三味線が身体に馴染んでいる。

質問コーナーであの太い撥を握らせてもらった。なんとか握ることは出来たが、やはり演奏するとなると慣れるまで痛みが伴うのが少しだけ分かった。

昨日の妹背山婦女庭訓第1部は自分で選んでいないが、5列の右端。床の真下。
そういえば昨年の義経千本桜第1部2回目もここらへんやったような。燕三さんを間近で聴いた。

昨日は自分からも聴く気満々だったし、床の真下では寝る間はない!

それでもほとんどの方の顔は拝見せず、聴いていた。
あの大音量はぜいたくな時間やった。
やからこそ物語にも入り込みやすく、涙を流しながら聴いていた。



結局吉野川は2回とも右側から見ていて、あとは二等席の日を残すのみとなった。
この日にやっとセットのスケールの大きさを感じることができると思う。楽しみだな〜。

その大道具さんの仕事部屋見学も楽しかった。舞台の真下の左側に作業場があった。そのあと舞台下になるせりを見せていただいた。
高さがあり驚いた。貴重な体験をさせていただいた。ありがたい。

第2部開演ぎりぎりになったので急いで戻った。そしたら楽屋口に勘十郎さんがいてはった。慌てていると、なにも言葉が出ない…。せめて「お三輪ちゃん楽しみです」とか言えればよかったと後悔…。
実は初日の帰りも遭遇した。この時も驚いてなにもお伝えできなかった。もう今度こそは!と思う。

第2部は最前列を残すのみになった。本当に今度こそ、芝ちゃんとお三輪ちゃんを思う存分楽しみたい。


旧暦弥生六日、虹始見。空氷