ひらかな盛衰記で思い出し涙

こんばんは。昨日苦労して読んだ甲斐があった。旧字体、口語訳なし!
*日本古典文學体系51 浄瑠璃集 上
昭和34年、岩波書店
昨日はお筆さんのことを書いたが、仕事中、権四郎が鎚松に買ってやった長生きの願掛けをした大津絵の話をお筆さんにするところを思い出して涙が出そうだった。製造業なんで頭はわりと空いてます。
昨日も浄瑠璃集を読んで、ここで一番泣いたんやった…。
やはり小さい子どもの場面は一番悲しい。
また時間をみつけて続きを読もうと思う。



これも昨日書こうと思ったが力尽きた。
長唄の『連獅子』をテレビで見た。
清十郎さんがブログで、文楽長唄の詞章と同じだと書かれていた。
確かにそうだった。順番が少し違ったような気がした。もう確かめようがないが。床本集を開けばよかったと思っても、もう遅い。
終わりに近づいたころ、子獅子の方が感極まった顔をされたが、合っているのだろうか。
文楽人形遣いさんはそんなことはないから驚いた。
何分ぐらいだっただろうか。見ていたら顔を覚えたのと、感極まった表情が気になったので、機会があれば長唄を見てみたいと思った。



*連獅子
一番好きなところ
‡水に映れる面影を、見るより子獅子は勇み立ち、翼なけれど飛び上がり、数丈の巌を難なくも駆け上がりたる勢ひは、目覚ましくもまた勇ましし



アニメで育ってきたから、この場面は絵が浮かぶ。
お人形は観てみないと分からないが、情景が目に浮かぶ文章って改めてすごいと思う。



長唄を見てから、ますます清十郎さんの雄獅子を見たい〜という思いにかられ辛かった...(ぐすん)
まっ、生きていれば機会があるかもしれない。なかったらそれまでと、さらっと生きたい。


旧暦卯月十二日、蚕起食桑。空氷