ひらかな盛衰記の余韻

こんばんは。

国立文楽劇場、6月文楽鑑賞教室の余韻に浸っている。

*ひらかな盛衰記

権四郎の
‡ハテはやう逢ひたいな

が、ふと出てきた。

思い出した時は、芳穂大夫と思ったが、もう津駒大夫に変わっているはず。

でもこの詞は声よりも、気持ちがすごく伝わってきた。

本当に嬉しそうだった権四郎。

それだけにお筆さんの話は辛かっただろう…。

でも話をするお筆さんも辛いだろう…。



この松右衛門内の段が取り上げられる理由がよくわかった。

前後ももちろん見てみたいが、やはり権四郎という人柄がいい。

悲しいお芝居なのに、いいと表現できる理由は何なんだろうか。


旧暦皐月三日、腐草為螢。空氷