風にそよぐ墓標

こんばんは。

門田隆将さん著
*風にそよぐ墓標 父と息子の日航機墜落事故

読んでから思い出すことが多い。

今日は浄瑠璃を思い出さなかったわけではないけど、この本をまた読みたい、とうずうずしながら仕事をしていた。

当時息子という守られている年齢でありながら、ご両親を亡くされ気丈に振る舞う姿に驚く。

…そして泣く姿にやっぱり子どもなんだと安心する…。



2005年特別番組を見、2008年『クライマーズ・ハイ』の映画化をきっかけに本を読んだ。

この5年間は考えさせられた。

他にも本を3冊読んだ。今年2冊買った。



なぜ気になるのか。



やはり覚えているからやと思う。断片的ではあるが。

あと2008年にやっと気付いたが、9歳で亡くなった、美谷島健くんと同い年だから。

私は9歳で小学4年生。

今まで生きてこられてよかったと気付かされた。



門田さんの本にも当時9歳だった息子さんのお話がある。

ただの偶然なのかもしれないが、あの時同い年の子が亡くなり、家族を亡くしていたとは思いも寄らなかった。

しかも2008年まで知らずに生きてきたことを恥じた。

だから気になっている。

苦しみは何一つ味わっていないが、知りたいと思う。



そしてもし家族が突然いなくなったら…と考えてみる。

私が先に亡くなった場合は、楽しく生きてねと妹には伝えてある。

でも残される方はやはり辛いだろうな…。

強くありたいと思うけど。



事故を忘れてはいけないし、二度と起こってはならない。

そのためにもこの本はぜひ読んでいただきたい。


旧暦文月八日、上弦、ヒグラシナク。空氷