『平家物語』

こんばんは。

昨日と今日は地元のだんじり秋祭り。

昨日は雨だった。雨でもやるのが秋祭り。(私は仕事だったけど。)

改めて祭りは趣味ではないと思った。

雨天中止になるイベントとは違う。

神様に収穫の感謝をする日。

農家でなくても、口にしている農作物。

祭りに浮かれることなく、感謝の気持ちを持ちたいと思う。



とは言っても、小さい時からのだんじり祭りなので、無条件に楽しい。

今日は宮入を見に行った。

だんじりからお餅やお菓子を投げてくれる。

場所が遠かったので取れなかった。残念。

でも、帰る時にまだ残っていたのか、残してくれていたのか、お菓子を投げてくれたので、最後に拾えて楽しかった。



あと今日は見たかった、だんじりの彫り物を間近で見ることができた。

ケヤキのいい香りがしていた。

木曽義仲平清盛川中島の戦い大坂夏の陣安芸の宮島弁財天神体現す、など「おお〜」と思う彫り物ばかりだった。

別の町では、曽我兄弟十人斬りも見た。

機会があればだんじりの彫り物の勉強をしてみたい。



さっそく家に帰ってから、木曽義仲と曽我兄弟をWikipediaで学ぶ。

木曽義仲文楽『ひらかな盛衰記』で覚えていたが、『平家物語』に出てくるとは知らなかった。

曽我兄弟は出会う度に、近松門左衛門の『世継曽我』が読みたくなる。


なので今日はやっと小学館の『平家物語』を開いた。

まず読みたかったのは敦盛と熊谷直実の場面。

あ、今日も現代語訳を読むというずるっこ。

平山も小次郎も出てくる。

だから文楽の『一谷嫩軍記』だけを楽しむというより、『平家物語』から受け継がれたものとして楽しんだ方がよさそうと私は思った。

ぱらぱらと読んでいたら、『嬢景清八島日記』の悪七兵衛景清と、『ひらかな盛衰記の』樋口次郎兼光も出てきた。

知っている人からすれば、何を今さらと思われるが、知らなかった私にとっては大きな驚きだった。

そして改めて『義経千本桜』も『平家物語』を受け継いでいることに気が付いた。

文楽を通して、日本の歴史を学ぶ機会を得た。本当に嬉しいことだ。



今日の『平家物語』に関しては、きっかけはだんじりだった。

でも『平家物語』を買う気になったのは、加藤秀俊先生の『メディアの発生』だった。

その『メディアの発生』はこのブログを通してのご縁だった。

人生の巡り合わせって本当に面白い。

そして私は本や歴史、事柄と向き合う時間が楽しいと改めて思った。

たぶん三つ子の魂百までと思うな。

小さい頃、一人遊びをする環境だったから。


旧暦長月三日、コウガンキタル。空氷