国立文楽劇場錦秋公演

こんばんは。

今日は私にとっての初日。

国立文楽劇場に初日の看板が立っていて、記念に写真を撮ろうと思ったが、初日は昨日だった。

なので、というか幕が開く前の写真はOKということで、その写真をアップ。



国立文楽劇場、平成22年錦秋文楽公演

第1部(11月11日から入れ替え)
*嬢景清八嶋日記
*近頃河原の達引

友人と席は別々で鑑賞。

嬢景清はやっぱり、「誰がすき好んでこの里の勤めに出る者一人もなく」で泣いた。

景清の出と、糸滝の帰るところで拍手をした。

近頃河原はいい話やった。

おつるが帰る時に拍手ができた。

竹本住大夫さんは自然に聴いていたし、津駒大夫、寛治さんは盛り上がっていた。悲しいけれど楽しめた。

おしゅん母が伝兵衛と一緒になることを許す場面で泣けた。



第2部
*一谷嫩軍記
*伊達娘恋緋鹿子

一谷は松香大夫で、はっきりと目が覚めた。

弥陀六の出も拍手したかな。熊谷直実の登場で拍手した。

首実検のあと「駆け寄る女房引き寄せて息の根止め」は、どうするんやろうと思っていたら、熊谷直実は相模を踏んずけた!これには驚いた。

このあと拍手と、相模のクドキにも拍手が起こった。

英大夫の弥陀六も盛り上がっていた。告白の終わりに拍手をした。

「叱るばかりが手柄でもござんすまい」は、取り替えは考えたら分かるやろ、ということを叱っていると分かった。

やはり自分で読んだ時より、舞台で聴くと一字一句が響く。そして意味が分かる。

伊達娘は清十郎さんのお七が、かわいくて、きれいで、「一途」で、観たかったお七を観られて本当に嬉しい。

火の見櫓は清十郎さんの動きが見えてちょっと楽しかった。

でも登る姿はお人形だけという。感動した。

最前列だと特に、雪がたくさん舞ってきて、舞台と一体化したようだった。

雪は拾わなくても自然と持ち帰り。いい記念になった。


旧暦長月廿四日、コサメトキドキフル。空氷