国立文楽劇場錦秋公演

こんばんは。

今日は二回目の錦秋公演。

国立文楽劇場、平成22年錦秋文楽公演は21日まで上演中。

別の日のチケット引換をしたが、まだ空席があるよう。興味ある方はぜひ!



*嬢景清八嶋日記

糸滝と景清が抱き合う場面の拍手が難しい…。

今日はしたいなぁとうずうずしていたが、一人目になる思い切りが出せない(小心者)。

今日気付いたのは、「肝煎り」の説明がプログラムに載っていた(苦笑)。

2月はどうやったか覚えていないし、錦秋公演は読んでいなかったのか不明。

あたしの目は節穴だと改めて自覚する。

糸滝と景清の別れ、景清の詞は糸滝に届いていないと思い込んでいたが、今日聴いた感じでは届いた上で別れをしているようだった。

だったら尚さら切ないと思ったが…、糸滝は結局体を汚すことなく済みそうやでなと思う。

ここは客観視して、身分が高い人の娘はやっぱり安泰で、本当にお金に困っている家の娘だと体を売るしかない。

糸滝が去る時は拍手をした。



*近頃河原の達引

伝兵衛はやっぱりかっこよかった。見た目も(笑)、中身も。

竹本住大夫さんの語りは初めから泣けてきた。

おつるの三味線のお稽古のあとは拍手が多かったように感じた。

そして!津駒大夫、寛治さん、やっぱり楽しい〜。

悲しい物語やのに楽しいは矛盾しているんやけど、本当にこうとしか言えない!

おしゅんのさわりに拍手ができた。よかった〜。

猿回しのあとも拍手が起こってホッとした。

やっぱり一人目になるのは気恥ずかしい。



*一谷嫩軍記

前回寝てしまった前半を一生懸命聴いていたら、後半よく寝た...

玉織姫のことが一番かわいそうと思っていて、簑二郎さんの玉織姫、最期を観ることができてよかった。

寝ては起きてを繰り返しつつ、聴くのが楽しいと実感していた。

あと文楽は「語り」なだけあって、「丁寧」だと思った。

景清の独白や、三味線のお稽古、猿回しなど、長いなと感じるが「丁寧」なんだと思うことができた。

熊谷の「息の根止め」はしっかりと観た。

「十六年もひと昔。夢であつたなあ」の溜めに、やっぱり涙した…。



*伊達娘恋緋鹿子

ど真ん中で清十郎さんのお七を観られたので、きれいなお七をずっとみつめていた。

少ない動きがきれいで、火の見櫓では激しくなり、切ない物語なのに楽しんだ。


旧暦神無月二日立冬、ツバキハジメテヒラク。空氷