『一谷嫩軍記』
こんばんは。
第1部、
*一谷嫩軍記
熊谷桜の段、相模と藤の局の再会も、上手いなぁと客観的に思いつつ、藤の局が相模に助太刀を頼むところは、ようでけてる!と思う。
熊谷陣屋の段、相模の「持つたる首の揺るぐのを、頷くやうに思はれて、門出の時に振り返り、につと笑ふた面差しが、あると思へば可哀さ不憫さ、」
昔の人も「にっと笑う」ということを感じていたんだなと、知ることができ嬉しい。
この場面だけは、ドラマの再現シーンのように、映像が脳裏に浮かぶ。
もしドラマになっても感動すると思うが、やっぱり語りで聞くのが一番だと思う!
義経の「武士の高名誉れを望むも子孫に伝へん家の面目。その伝ふべき子を先立て軍に立たん望みは、尤も。」は武士の時代ではないので、知らない武士のことをよく表していると思った。
旧暦神無月十日、チハジメテコオル。空氷