文楽『寿式三番叟』

こんばんは。

国立文楽劇場平成23年初春文楽公演、1月3日から23日まで(14日より入れ替え)。

第1部、
*寿式三番叟
の床本集を持ち歩いている。

ぱらぱらと読んだ。

気になるのは、やはり「青にぎて、青丹よし奈良の都の三笠山〜」



ちょうど昨年の4月に奈良へまた行くようになった。中学生以来。

ほぼ同時に文楽と奈良の地で「青丹よし」を知った。

枕詞と言われても、意味が気になって調べた。

漢和辞典で調べて、「丹」は朱色と知る。

確か昔は「緑」のことも「青」と言っていたから、緑と朱色で鮮やかなんだろうと想像していた。

神社やお寺の朱色が丹と知った。



自分なりに調べたあとだったので、お人形を見せていただいた時に、「べんがら」の話になり、神社の赤と一緒ですかと聞くことができた。



今日改めて調べたら、
べんがらは、酸化第二鉄。

丹は、硫黄と水銀、酸化鉛の鉛丹と両方出てきた。

その時はとっさに「一緒かな?」と浮かんだので、気付いたら声に出ていた。

違うものと説明してくださった。本当によく知っているのだなぁと尊敬した。



…『寿式三番叟』の話になってないな。

聴くまではなんとも言えん。



朝は職場に着いてから眼鏡をするところを、眼鏡をして通勤すると、南天の実が鈴なりになっていた。

私は『寿式三番叟』を思い出して、めでたい気分になる。

はぁ〜、楽しみだな。

チケットの振り込み用紙が無事届いた。



2月国立劇場、そそられる演目ではなかった。

4月国立文楽劇場も、私が聴きたかった演目ではなかった。

『源平布引滝』は一度だけ聴いているのに記憶に残っていない。

でも今度は襲名披露公演でおめでたい!

お園は、うっすらと知っているだけだが、悲しい物語はあんまり好きになれない…。

確か紀海音作があったように思う。時間を作って読んでみたい。

太平記は、ツイッターでみなさんが楽しんでいた手品が観られるのねと。

筋はいいんやろうか。床本集を分けていただいたので、舞台までに読むことはできる。

配役によっては、浄瑠璃集を読もうかとも思う。

女殺は正直に言うと嫌なのね。

殺しの場面は、いくら大好きな文楽でも観たくない…。

物語とはいえ辛い…。

そう感じている私に「殺しの美学」なんて言葉に意味はない!

私はもっと他のことを感じたい。

だから『夏祭浪花鑑』も辛かった…。

大好きな伝兵衛さんも辛かった…。

でも伝兵衛さんはそこがメインじゃないからよかった。



6月文楽鑑賞教室は、『仮名手本忠臣蔵』。
清十郎さんのおかるが観られるだろうと思いたい!



今年はまだ終わっていないのに、6月の演目まで発表になり、その速さに驚く。

今は初春公演に向けて床本集を読む日々を楽しみたい。


旧暦霜月四日、ソラサムクフユトナル。空氷