並木千枝の文楽散歩その1
こんばんは。約一ヶ月ぶりのブログ。久しぶり過ぎて戸惑う…。
始まりの、「こんばんは。」は覚えていた。
ツイッターではできないことを、と思いブログへ帰ってきた。
今日は大好きな竹本駒之助さんの番組を予約し忘れ、しょんぼりしていたおかげで思い付いた!
人生って面白いわ。
文楽の出会いから、順を追って書いていく。
タイトルは全て、
『並木千枝の文楽散歩』
並木千枝も本名ではない。ツイッターのアカウント(@namikichie)。
タイトルの「散歩」は浮かんだ時からいいなぁと思い決定。
文楽と散歩は特に関係はない。でも、そういえば文楽ゆかりの地を散策しているから、関係あるわ。
そんなこんなで、過去へ戻ってみる。
*人形浄瑠璃文楽との出会いは、JR新大阪駅の静御前の人形だった。
2007年1月26日のこと。
この日は憧れだった、齋藤孝先生に初めてお会いした日。
読売新聞、読者の夢インタビューに採用された。
新幹線には久しぶりに乗った。もし自腹だったら、新幹線に乗らなかっただろう。
この日には、いくつもの「もし」がある。
もし…採用されていなかったら。
もし…応募していなかったら。
もし…読売新聞を読んでいなかったら。
…行き着くのは一人の友人。今は付き合いがなくなってしまったが、文楽との出会いに感謝。
そもそも「人形浄瑠璃文楽」を知ったのも最近で、2005年7月の転職を機にJR通勤になってから。
転職も別の友人につながる。本当に文楽との出会いをありがとう。
無数の「もし」を経たこの日。
JRのチラシで見ていただけの文楽人形。
「こんなにもかわいいん〜。」
とショーケースのガラスにへばりついて見ていた。
帰り道、この通路じゃなかったらと思うとコワイ…。
怖がりだが、大好きな文楽だから、別のカタチでも出会っていたのかな、とも思う。
今はこんなにも確信がある。
2007年4月8日初めて国立文楽劇場へ出かけた。
チケットが二等席2300円のお手軽さと、JRみどりの窓口で買えるのも面倒くさがりには助かった。
そもそも世界遺産ミーハーだったことが功を奏した。
いざ、向かうことになり難波、日本橋周辺の地図を何度も眺めて確認した。
服装も何が相応しいのかドキドキした。ジーンズではあるがスニーカーではない唯一の靴を履いていった。
国立文楽劇場に着くと、服装は気にすることはなかった。(以降雨の日などに、ジーンズとスニーカーで出かけるようになった。)
二階に着いてすぐ、「曽根崎心中」の書に感動した。
2006年川島隆太先生のドリル(新書サイズ)でたくさんの名文を覚えていた。
でもドリルを電車内で黙読しながら、人形浄瑠璃とは思いも依らなかった。
大阪の学校は特に、人形浄瑠璃を勉強し、鑑賞する機会まで設けるべきやと思う。
大阪で生まれ発展し、世界遺産にまでなった人形浄瑠璃に、子どもの頃から親しむことは当たり前やと思う。
平成19年4月公演、第1部
*玉藻前あさひの袂(たまものまえあさひのたもと)
*心中宵庚申
二等席からでも人形の出に感動した。
「人形が歩いてるよ〜。」
亀次さんだった。
文楽人形は三人遣いという情報をいつ手に入れたのか。
この辺の記憶は曖昧。
を読んでいたように思う。
文楽に行く前から本を買うなんて、やるなぁ、あたし(笑)。
*玉藻前あさひの袂
津駒大夫さん、寛治さんを聴いていた!
お昼休憩があるなんて思ってもいなくて(元々電話確認をして11時から15時45頃までの長丁場にも驚いた。)、お腹の空きには文楽せんべいを食べた。
*心中宵庚申
吉田簑助さんのお千代、清十郎さん(清之郎さん)の姉おかるを観ている!覚えていない。
父の人形と人形遣いがごっちゃになったのが、今ではいい思い出(笑)。
プログラムは黒衣やけど、確か出遣いやったはず。
お千代父は、なんと文吾さん!
竹本住大夫さん、嶋大夫さんで聴いている。
そうだ!NHKのテキストも買っている。でも見終わってからのような気がするなぁ。
住大夫さんは、やはり拍手の多さですごい人!と感じたのだろうか。
プログラムにも重要無形文化財保持者と書いてあるし。
なんかすごい人なんだ、ということだけは分かったこの日。
心中ではあるが筋の良さも分かった。
この日、劇場で解説本「舞台裏おもて」を買って帰った。もちろんプログラムも。
時間切れ。またぼちぼちと書いていく。
旧暦師走十七日、満月、大寒、フキノハナサク。並木千枝