菅原伝授手習鑑全段聴きたい!

sorahi2011-02-16

こんばんは。

12日東京駅の地下でのんびり過ごした。

友人とは夜に会うことになり、第2部開場まで本を読むことにした。



*菅原伝授手習鑑

大内の段

菅丞相は時平に善意で言ってるのに、伝わらないってこういうことなんやろうな。

悪巧みが叶わず「口あんごり」には笑った。まぬけ。お人形やとどうなるんやろ。



加茂堤の段

今回ないものねだりで、聴きたぁぁぁい、と思ってしまったこの段。

梅王と松王丸に出くわして草臥(がっかりした)の桜丸がかわいい。

そのあと、ときよ親王と苅屋姫はラブラブやし、桜丸と八重もラブラブで、やからこそこのあとの悲劇が際立つ。



筆法伝授の段

「好きこそ物の上手なれ」

まれよはまぬけやな。女中とのくだりは、まだよく分かっていないが、失恋したでな。

源蔵と戸浪が訪ねてくる。
やっと「おはもじ」と出会った。

と同時に、戸浪のいじらしさに泣ける…。

まさに筆法伝授の時、まれよの嫌がらせには呆れた。

文庫には、机の端をつかんでいるまれよがいる(笑)。

それでも師匠の菅丞相から合格をもらう源蔵。

題名になっているこの場面と、寺子屋のセットでもいいから聴いてみたい。

寺子屋の折檻に遭うまれよが爽快(笑)。イメージが目に浮かぶ。



築地(ついじ)の段

つきじと思ったら「ついじ」だった。塀の種類らしい。

まれよがまたやっつけられている(笑)。

寺子屋での菅秀才の成り行きがやっと分かった。



やっと今回の舞台、
道行詞甘替(みちゆきことばのあまいかい)

京都の加茂川から、土師の里(はじのさと・藤井寺市道明寺)を目指す。

深草御香宮、淀、石清水。



‡笠に覆へる、
が「OL」に聴こえた(笑)。

かりやの里は四条畷

飴を買いにきた親子は、母がおみっちゃん、娘はお梅ちゃん。なるほど〜。

摂津の国安井は、天王寺区安居神社



‡箱を細目に顔ばかり、

浄瑠璃通りを期待していたけど、やっぱり無理か。

段きりやもんな。そりゃお人形は出てるわいなう。



‡それより道を横切に、

地図と照らし合わせると本当にそうなる。

京都から南へ下り、藤井寺市へ向かう途中の四条畷から、西の天王寺区を目指す。



安居汐待の段

苅屋姫は父菅丞相に会えず…。でも姉の立田前と再会。

発表会で聴いた、東天紅の段、悲劇のヒロイン立田前はここにも登場。私は嬉しかった。



道明寺

は〜、いつか聴いてみたいよ〜。

菅丞相もやけど覚寿を聴きたい!

火サス並みのスリル!

悲しいけど聴いてみたい。



車曳きの段

吉田社は現在京都の左京区と認識している。

途中まで「吉田社頭」という名前と思っていた。まぬけ。

桜丸と梅王がおんなじ着物で出てくるが、加茂堤で「着物(きるもの)は三人一所」とある。

三つ子らしいとこを見たいなぁ。



‡位自慢、って時平の悪口やでな。

‡無念、で手をつなぐ二人がかわいい。

‡梅の枝々切り折って、
‡帰るをおのれに習はうか、も小学生の喧嘩みたいで笑える。



佐太村

茶筅酒の段

現在の守口市佐太神社に牛が奉られていて、菅原道真といえば牛、の意味が分からなかったが、たまたま買った菅原道真に関する本に載っていた。すっきり!



八重は淀から三十石船で。

太夫の‡勝手は知るまい、で手伝おうとするのがすごく好き。

‡立ったついで、も優しいなぁと。

‡七つ、申の刻限は、16時。

木の前の白太夫は、武智鉄二さんの評論を読んでからは切ない…。



八重に‡ハテ気がついて、忝ない。
でぐっと溜めたのに…、

‡春もなんぞくれぬかい、では明るく言う白太夫…(泣)。



‡明けて見るに及ばぬ。
祈りを込めていた白太夫…。

氏神へ頼んだり…



喧嘩の段

松王丸が喧嘩をふっかけるのは、改めて菅秀才のためやでな。

帯刀はするもんじゃないでな。



桜丸切腹の段

‡年は寄っても怖いは親(笑)。三つ子は何歳やろな。



氏神様から帰って、元気なふりの白太夫は切ない…。



‡松王を尻目にかけ、尻目にかけってよく使う言葉なんやね。

‡はったと睨む、も。



‡女房ども、さぞ待ちつらん、って言ってた〜。

確かに文庫には「さぞ」がない!



‡身近く、は妹背山の「短い」を思い出して、こんな場面でもクスッとなる。



‡夫の詞、のあと吉田簑助さんと清十郎さんが向き合ったように感じてドキッとした。

ここでめっちゃ客観的になり、4月の碁太平記白石噺の姉妹が楽しみ!となっていた。



‡一緒に死ね、という八重の覚悟も、加茂堤の段があればこそ活きる。



‡一寸延ばしに命を庇い…



‡泣きやんな、はやっぱり拍手のしどころやったんや…。

でも早すぎてもなぁやし、まぁ…実際には自然にできへんかったわけで…。



竹本住大夫さんは、猿回しと傾城反魂香がすごくよかった!!

すしやも!!

もちろん私はね、という個人の感想。



春に泣きつく八重…、きれいやった。



最初、悲しいだけやん…って思って、やりきれなかったけど、白太夫は菅丞相へ仕える気。

これを感じて、悲しみを乗り越えて生きていく強さを感じた。



以下、まだ読めず。まんがを参考に。

天拝山の段


博多座で聴けた。



北嵯峨の段

八重が死んじゃう…。


寺入りの段
寺子屋の段

昨年の夏やっと聴けた。

今聴いた方がもっともっと泣ける…。



大内天変の段

時平がやっつけられてすっきり!



横山正さん校注・訳の浄瑠璃

まんがでぶんらく

岩波文庫

上演資料集

参照。



東京駅は人混みなので、意識して没頭していたら、東京駅でもう開場の時間やった。

余裕こいていたわけじゃない開場前。



旧暦睦月十四日、魚上氷。空氷