「心中宵庚申」と「ふたつ腹帯」

sorahi2011-07-30

こんばんは。

今日はまたファミレスで読書をした。昼食も含めて4時間居座った。ありがとうございます。



国立文楽劇場
夏休み文楽特別公演、
第3部

近松門左衛門
*心中宵庚申

先行作品、
紀海音
*ふたつ腹帯



少し涼しかったが、家だと寝てしまうから、決めていた通り出かけた。

どちらも現代語訳があるので、スラスラ読めた。ありがとうございます。




小学館
新編 日本古典文学全集
近松門左衛門集2

「心中宵庚申」

浜松では半兵衛の料理人としての話がおもしろかった。

ブラタモリで知った鷹狩や鷹匠が出てきた。

浜松のお殿様が倹約というのに感心した。

華美の例えに斎藤実盛が出てきたので驚いた。

「源平布引滝」ではめっちゃ感動したのに、今回は悪い例えで出てきたから。

弟の衆道話もおもしろかった。

上田村、浄瑠璃集は校注があるので助かるが、と同時に気になって進まない。

地名「玉水」が気になってネットで調べると時間がかかった。

今度からは地図帳も持ち歩こうと思った。

ネットで時間をかけて調べたというヒントはあったが、地図帳だと一発で見つかったから。


地図に関してネットはまだまだやなと思う。



地図帳最高!!



校注で「女は三界に家なし」をまた目にした。

女殺油地獄
「義にあらず」
に次いで三度目。

今はどうだろう。

自分の気持ちとして独身バンザイやけど、客観的には結婚適齢期ってあるんやろうなと感じる。

だからやっぱり「女は三界に家なし」は今もあてはまるんかなと思う。

父の娘に対する気持ちに泣けた。

自分の父親の気持ちが少しだけ分かったような気がした。

はよ嫁にいけと・・・

鰹節(武士)には笑ってしまった。笑うとこちゃうけど。

私が初めて観た文楽だが(2007年4月)、この時にはなかった感動が今日あった。

舞台が楽しみ!

八百屋では、姑に許されたと思った千世が哀れで仕方ない。

心中で泣くことはあまりないが、「心中宵庚申」は泣けた…。

はぁ〜舞台が楽しみ!



小学館
日本古典文学全集、
浄瑠璃

「ふたつ腹帯」

山脇邸、「若い時の辛労は買うてもせよ」

これは高校生の時に知ったが、反発したことをいまだに覚えている。

だから苦労という苦労はしてないのかも。

自分ではしたつもりやけど。どうやろか。

「剣難の相」とか神秘的なものにはなぜか惹かれる。

でもそのまま現実的に「短気」「堪忍」につながるから人生勉強になる。

あたしは短気やし。

「狸(短気)は損気」が好きでよく思い出すんやけど、なかなか治らない。

それでも言葉を知っている効果は大きいと思っている。

「ふたつ腹帯」では父の息子に対する想いに感動した。

変わらないのは男女間のもつれ。

山脇邸ではせっかく親子の愛情で乗り越えたのに、お千代との愛を貫くために死んでしまうという…。



テーマは夫婦愛。



それを両作品からひしひしと感じた。

悲しいけれど。



また斎藤実盛が出てきた。

でもこの「また」は間違っている。

「ふたつ腹帯」の方が先行作品だから。

坂東声ってどんなやろ。

私のネット力では限界。よく分からなかったが、直感は「だっぺ」とか?

ネットでは、関西を中心にしてとまで分かったので「じゃん」とかがそう?と思った。

半兵衛と嘉兵衛のいい関係に感動した。

心中は辞世の句があったので、近松門左衛門の方が優れているとよく目にするが、私は同じように感動した。

お千代の抱帯を半兵衛の傷口と腹帯にするところから「ふたつ腹帯」になったとよく分かった。

紅い毛氈も出てきた。嘉兵衛からの餞別だった。

心中の場面は想像がつかないので、本当に舞台がすごく楽しみ!



写真は、7月24日ロビーでの雀のお人形、国立文楽劇場の写真。

道具屋筋で置いてあると思ってた千鳥!すぐ見つかって嬉しい。

「そーめん」はレアでしょ!

って通じるんかいな(笑)。千鳥業界狭そうやもん。

部屋の入り口に飾って自己満足。えへへ。

なんばパークスのハイビスカス。いつもお花がキレイ!嬉しい!

携帯の待ち受け画面にしている。

なんばパークスで出会った千鳥!

千鳥グッズがまた増えて嬉しい。

ピンクはペットボトルホルダーね。写真のセンスなし。トホホ。

その日たまたま家にあったかき氷のパッケージにも千鳥!



まさかのまさかず!!でしょ。



千鳥収集数は「87」に!

最後は今日の手ぬぐい。

桐竹勘十郎さんの簑太郎さん時代の?イラスト。「み」のサインがあるからと教えていただいた。

曽根崎心中」ね。分かるか。

北浦染工さんで購入。

今年の夏から手ぬぐいを飾るだけじゃなくやっと使うことに。

手ぬぐいは22枚にもなっていた!

今日は迷わずこれでしょ〜となった。



旧暦水無月三十日、ツチウルオウテムシアツシ。空氷