『絵本太功記』を読む

こんばんは。

今週に入って、『絵本太功記』が気になってきた。

まずはやっぱり清十郎さんが遣われる「久吉」豊臣秀吉のこと。

山崎の戦いの時は何歳なんやろうって気になった。



天正10(1582)年6月2日、本能寺の変

天正10(1582)年6月13日、山崎の戦い



明智光秀54歳

織田信長48歳

豊臣秀吉45歳



今までそんなに興味はなかった。ずっと漠然としていた。

人形芝居ではあるが年齢を思いながら聴きたいと思う。



浄瑠璃集の『絵本太功記』も二度開いた。

なかなか時間が取れず、二回とも蘇鉄の話を楽しんだ。

でも今日やっと引っかかりが増え、いんの帝辛、周の武王、日蓮法華経を調べた。

社会の時間に習ったぽいでな。

ちゃんと覚えていたら読書もすんなり進むだろうに。



発端はすごく好きで、「本能寺の変」を予言しているのがおもしろい。

明日二段目、本能寺の変を読みたいなと思う。



読んだのは公演床本集で、大筋がなんとか掴めた。

仕事中に思い出せるように覚えた。



二条城
※現在の物とは違うことをさっき知った。

光秀、信長に疑われる。

光秀館

城明け渡しの命が下る。覚悟を決める。

妙心寺

本能寺の変のあと、光秀が切腹しようとする。



これも電車での時間が足りず最後まで読めていない。

興味は湧くのに感動しないのはなぜかとずっと考えていた。

今日ネットで「光秀は勇気の人」という研究を読ませていただいた。

おかげで私のもやもやがすっきりした。



私が信長の悪さを知らないからだと分かった。

だから光秀にも同情できないし、思い入れもない。

秀吉みたいに天下統一も狙ってないので(笑)秀吉の気持ちも分からない。



光秀と母の関係は、光秀がしたことを母が許せないでいる。

今の私に身近ではない主従関係ではなく、親子の恩愛が言葉になっていれば感動するだろうと思った。



時代は違うが、『一谷嫩軍記』や『源平布引滝』でも主従関係があり理解しにくい場面もあるが、親子の涙の別れがある。

熊谷親子も、小まん親子も、太郎吉と瀬尾など時代背景関係なく現在でも伝わるものがあると思う。

義経千本桜』すしやもそう。

主従関係を優先した上での悲劇だが、親は後悔するし、ごーん(いがみの権太)は親に対して改心しようとするし。



私の大好きな並木宗輔を思い浮かべていたら思いついた。

でも『仮名手本忠臣蔵』はそんなに泣けなかった。

おかる父の哀願に泣いた。



心中ものではあまり泣けないが、やはり親子の恩愛があると心に響くものがある。

『心中宵庚申』上田村が本当に楽しみ。



文楽好きで、浄瑠璃を読むのが好きと言い始めて、やっと自分の好みが分かってきた。



旧暦文月六日、タイウトキドキフル。空氷

明日は七夕☆