『妹背山婦女庭訓』やっぱり読書

こんばんは。やはり気になるので『妹背山婦女庭訓』を読んだ。

芝六と定高館の場から山の段まで。

じっくり読むと本当に泣ける。

芝六はやはり万歳のところが可笑しい。

定高と大判事、雛鳥と久我之助。

若者があの世での夫婦を夢見て自ら死を望むとは…。

親たちが認め、苦しみながら我が子の首を切る…。

私はどこを教訓にすればよいのか本当に悩む。



悲しいが、やはり親子の恩愛か。

結婚したい相手がいたら、受け取り方も違ってくると思う。

今は文楽から親子の恩愛を感じ取り、自分の親の気持ちに気づいて、できることをやるしかない。

一番の親孝行は嫁にいくことらしいが、いつになるやら(苦笑)。

もちろん文楽は笑ったりと楽しいのだが、人生に与える影響は大きいと思う。

私にとっては他のお芝居が霞んでしまった。

文楽の魅力を無理やり言葉に表すようになったら、なんとかまとまってきた。

忘れていたが、以前行きついた文楽の魅力。


『編集なしの時代劇』


清姫だって目の前で蛇になる!

妹背山は吉野川だって舞台を流れる!

以前受けた舞台美術の講座で、客席側で回っている吉野川の部分は今回は手動だそう!

文楽の舞台には本当にたくさんの方が関わっている。
それが目の前で行われる。

私にとってこれほど贅沢な時間はない。ありがたい。


旧暦睦月廿四日、蟄虫啓戸。空氷