文楽『傾城恋飛脚』

こんばんは。

今日も少しだけ、近松門左衛門『冥途の飛脚』(諏訪春雄さん=訳注)を読んだ。

新口村への道行より、「あだし」が気になった。

薄情な世間のことらしい。

そうなると『曽根崎心中』の道行の「あだしが原」も気になった。

同じ文庫に収録されているので助かる。

調べると、墓地のことらしい。

続きの「七つの時が六つ鳴りて〜」は午前三時ごろとあるが、鐘が鳴るのは、七つ時の真ん中に鳴るらしい。



最近帰ってきたら、父が昔の時刻を勉強していた。

私も中途半端なままだったので、気になることをネットや岡田芳朗先生の本で勉強した。



「正午」の由来が、午(うま)の時(11時から13時)の正刻(真ん中の12時)に日が一番高いので、午前、午後となったそう。

だから七つ時(3時から5時として、七つ時と申の時はイコールではないのだった)の真ん中(正刻)に鐘が鳴るので、4時だと思う。

…違うのかもしれない。



時刻は浄瑠璃によく出てくるので、正しく覚えたい。また勉強しよう。



さらに年表が気になった。Wikipediaありがとうございます。

*1711年、冥途の飛脚

*1713年、傾城三度笠(紀海音作)

*1773年、傾城恋飛脚

*1796年、恋飛脚大和往来

解説にまた「歌舞伎では」と書いてあったので、「人形浄瑠璃の」と世の中を言わせたい!変えたい!



やっと『傾城反魂香』の浄瑠璃が手に入った。Amazonの仕事は速い!

渡辺保さんの解説が面白かった。

ルネッサながとにいつか行ってみたい。

私にとって山口県は、金子みすゞさんの故郷で思い入れがある。

ルネッサながと公演に、清十郎さんが出演されたら行こう!



以前の検索。なぜ近松全集が引っかからなかったのか。

全集には『けいせい反魂香』とあるから。

たったこれだけのことやけど、コンピューターにできない判断は、やはり自分で補うしかない。

だって『傾城反魂香』で岩佐又兵衛のことまで出るから、全集のことは頭に浮かばなかった。

岩佐又兵衛辻惟雄先生から知った。



このあいだ、たまたま初春公演のチラシを見てから、日経新聞を開いたら浮世又兵衛が載っていて、偶然に驚いた。

この時は同一人物と思っていたが、今調べたら別人だそう。

でも絵師が出てくる浄瑠璃なので気になっている。

清十郎さんは出ないのに、なぜか一番気になっている。不思議。

うまく時間を作って、初春公演までに読み終えたい。



余談。
お礼のお手紙や、手紙の返事など、しないといけないことを後回しにしてまで、日々ブログを書いている。

私の忙しい理由は「文楽」やけど、佐藤一斎先生、優先順位合ってますか。

手紙は週末に仕上げる予定。言い訳は「文楽」。…通用するやろか。


旧暦神無月廿一日、ニジカクレテミエズ。空氷
※昨日まで日付を間違えていました。
満月(22日神無月十七日)を十六日と思っていたので、一日遅れていました。